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【日本再発見 たびを楽しむ】旧橋本家別邸(岩手県花巻市)

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【日本再発見 たびを楽しむ】
旧橋本家別邸(岩手県花巻市)

昨年9月に復元された宮沢賢治が設計した花壇。賢治が愛したチューリップをはじめ、季節ごとに色鮮やかな花を楽しめる=岩手県花巻市 昨年9月に復元された宮沢賢治が設計した花壇。賢治が愛したチューリップをはじめ、季節ごとに色鮮やかな花を楽しめる=岩手県花巻市

 童話作家・詩人、宮沢賢治(1896~1933年)が晩年に設計した花壇が、賢治ゆかりの地・岩手県花巻市内で復元され、好評を博している。

 よみがえった花壇は花巻市役所交差点近くの路地、通称「ひゃっこ坂」を下って右手、旧橋本家別邸にある。別邸は昭和初期に建築された和洋室のある豪華な木造平屋建築だ。

 別邸の庭にある花壇は南北約9メートル、東西約4メートル、高低差約1・1メートルの大きさで、208個のレンガが敷き詰められている。楕円(だえん)や四角、曲線などの幾何学模様が駆使されたデザインが特徴だ。専門家によると、傾斜や日当たりも計算されているという。天文学、数学に精通していた賢治ならではの作品だ。

 旧橋本家別邸は、賢治のまたいとこで、呉服店を営んでいた当主が建築した。数年前まで家族が住んでいたが、縁あって同市の整体師、一ノ倉俊哉さん(61)が買い取った。

 一ノ倉さんを中心に花壇の復元に取り組み、昨年9月から一般公開している。客からの要望を受け、別邸はランチを提供する喫茶店「茶寮 かだん」として営業中だ。花壇を楽しみながら地元の焙煎(ばいせん)豆、湧水、スイーツなどを味わえる。一ノ倉さんは「最近は県外から来てくださる方も増えています。旅行客に立ち寄ってもらえるのはすごくうれしいですね」と語った。

 所在地は花巻市花城町11の12。営業時間は午前10時から午後6時、定休日は木曜。問い合わせは、(電)080・2823・1048。フェイスブック、ホームページでも発信している。

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