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「極めて貴重」戦前の蟹工船資料を発見 日誌に労働時間・製缶数…詳細に記載

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「極めて貴重」戦前の蟹工船資料を発見 日誌に労働時間・製缶数…詳細に記載

蟹工船・八郎丸の昭和5年9月11日付の製造日誌 蟹工船・八郎丸の昭和5年9月11日付の製造日誌

 近代蟹工船の先駆者として知られる愛媛県今治市の実業家、八木亀三郎(1938年没)らが残した蟹工船内での缶詰の製造日誌が見つかった。昭和5年の日誌には、作業人数や時間などが詳細に記されていた。

 4年には小林多喜二が別の船で起きた事件をヒントに過酷な環境下での労働者を描いた小説「蟹工船」を発表しており、「蟹工船興亡史」の著者、宇佐美昇三・元上越教育大教授は「戦前の蟹工船の資料は極めて貴重で、従来の資料と突き合わせることで、操業実態が詳しく分かる」と話している。

 見つかったのは八木所有の八郎丸(2805トン)の製造日誌で、5年4月17日~10月2日分。カニの処理数、製缶数などの記入欄があり、「肉質鮮度良好」などと記されていた。9月11日の場合、作業人員は175人で欠勤者は2人。午前9時から午後3時50分まで「総員で『網さばき』を行う」との記述もあった。

 日誌は、今治タオル製造「藤高」の藤高豊文社長が今春、古書市場で入手した八木の事業記録など約1700点に含まれていた。地域史研究家の大成経凡さんが調査を進めている。

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