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【話の肖像画】コメディアン・小松政夫(1) 植木等さんとの出会い 一生この人についていく

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【話の肖像画】
コメディアン・小松政夫(1) 植木等さんとの出会い 一生この人についていく

小松政夫さん(飯田英男撮影) 小松政夫さん(飯田英男撮影)

 〈日本喜劇人協会会長を務める大御所のコメディアン。今、師匠・植木等との物語が相次いで本やドラマになり、話題を呼んでいる。植木は「スーダラ節」「無責任男」で絶大な人気を誇った昭和の大スター。2人が出会ったのは日本人がモーレツに働き、経済大国を目指して突っ走っていた東京オリンピックの年(昭和39年)だった〉

 新聞で見つけた付き人兼運転手募集の小さな記事。(植木さんが)人気絶頂のころだから600人の応募者がありました。採用が決まったときはうれしくてね。道行く人に「オジサン、ボクは植木等の弟子なんだよ」って、ふれて歩きたかったくらい。

 初めて会ったのは病院。(植木さんは)あまりの忙しさから過労で倒れ入院してたんです。ガウン姿だったけど、まるで後光が差してるようでね。ハンサムでダンディーでおしゃれでした。「オレを何と呼ぶ?」と聞かれて、「先生」と答えたら、「先生はやめてくれ」。ならば「親父(おやじ)さん」でいこうと。「キミ(小松)は早くお父さんを亡くされたそうだね。これからはオレを父親だと思ってくれ」って。何て素晴らしい出会い。そのときボクは、この人に一生ついていこうと決めました。

 〈大卒の初任給が1万数千円の時代。小松は自動車のトップセールスマンとして10万円の月給をもらっていたのが、月7千円に。クレージーキャッツだけでなく、ピンの仕事も多い植木の付き人兼運転手は目が回るような忙しさだった〉

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