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【アート 美】高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門 シリン・ネシャット 男と女、白と黒、光と影…相反する概念から迫る真理

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【アート 美】
高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門 シリン・ネシャット 男と女、白と黒、光と影…相反する概念から迫る真理

「アラーの女たち・シリーズ/私はその秘密」(1993年) 作品写真はいずれもグラッドストーン・ギャラリー提供 cシリン・ネシャット 「アラーの女たち・シリーズ/私はその秘密」(1993年) 作品写真はいずれもグラッドストーン・ギャラリー提供 cシリン・ネシャット

 「私の作品は非常に政治的で激しい」。自身がこう語るように、その表現手法は独特だ。代表作となった「アラーの女たち」は、黒いチャドルを身にまとい、時には銃を手にした女性の顔や手を、ペルシャ文字でびっしりと埋め尽くした。「イスラム社会で女性として生きることとは何か。ただ問題を提起したかった」と語る。

 親米政権下のイランで生まれ、17歳で米国の高校に留学。90年、ホメイニ師によるイラン革命後の故郷に帰国し、宗教的な理由で女性たちが社会的な自由を厳しく制限された故郷の現実に衝撃を受け、創作活動を開始した。「世界中の人々に作品を鑑賞してもらい、女性のあり方を考えるきっかけになればうれしい」と話す。

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 初期の芸術活動は、写真作品の発表を続ける一方、常に新しい創作スタイルも貪欲に求めた。独学でビデオカメラの撮影技術を身につけ、90年代後半からビデオ・インスタレーション(展示)の発表にも力を注いだ。向き合う2面のスクリーンに違う映像を映し出すなど観客への見せ方も個性的だ。

 「ビデオ作品の場合、音楽、景色、舞踊など色々な芸術を取り込むことができ、多彩な表現の可能性を秘めています。作品を通して観客と素晴らしい経験も共有できるのです」

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