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【聞きたい。】「私たちは戦後、親の文化を否定してきた世代。でも、捨てたものの中に大切なものがある」関根由子さん 『伝統工芸を継ぐ男たち』

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【聞きたい。】
「私たちは戦後、親の文化を否定してきた世代。でも、捨てたものの中に大切なものがある」関根由子さん 『伝統工芸を継ぐ男たち』

関根由子さん 関根由子さん

 「洗濯なら捩る(ねじる、よじる)、搾る(しぼる)など、かつて家庭の中には手偏の作業が多かった。それが減ってきて、では職人たちの手仕事はどうなっているのだろうと思ったのがきっかけです」

 20年近く前から伝統的工芸品の世界を取材している。4年前に刊行した『伝統工芸を継ぐ女たち』(学芸書林)に続き、今回は30~40代の若手職人たち16人の工房を訪ね歩いた。播州三木打刃物・鉋(かんな)鍛冶、甲州手彫印章、九谷焼・赤絵付師、名古屋黒紋付染など。後継者不足が叫ばれる中、彼らはさまざまな産地で技を磨き、業界を背負って立つべく奮闘している。

 取材して印象的だったのは、男女の職人の違いだという。女性は好奇心からこの世界に飛び込み、自分が使いたいものを作って産地活性化の原動力となっている。一方、男性は回り道をしながらも、「長男だから」という理由で家業を継いでいることが多い。親も息子に後を継がせたがらない。「戻ってきたのは正解だった、と自分自身が納得するステップを通らないと本物にはならない」

 関根さんが企画して平成16年に始まった年1回の若手女性職人展が好評で、3年前からは若手男性職人を集めた「産地選抜 ザ・職人展」も毎年8月、「伝統工芸青山スクエア」(伝統的工芸品産業振興協会運営、東京都港区)で開催されている。

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