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【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(41)秀吉編 四面楚歌の中に味方を得られるかどうかが勝負どころである

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【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(41)秀吉編 四面楚歌の中に味方を得られるかどうかが勝負どころである

柴田勝家像。勝家との確執から羽柴秀吉は「職場放棄」に至る=福井市、北の庄城址・柴田公園(関厚夫撮影) 柴田勝家像。勝家との確執から羽柴秀吉は「職場放棄」に至る=福井市、北の庄城址・柴田公園(関厚夫撮影)

 あまりにしつこい、もとい紙幅に限りがあるため、涙をのんでお師匠様の自慢ばな-いやいや武勇伝を割愛し、話を次に進めたい。

 「職場放棄」の報告を受けた信長は「言語道断の曲事(くせごと)。弁解の余地なし」と激怒し、秀吉に対して本拠の長浜城で謹慎するよう命じた。

 さすがの秀吉も今度ばかりはしょげかえると思いきや、早朝から馬で外出、夕方以降は猿楽師を呼んで酒宴を開催し、らんちき騒ぎこそしないものの夜明けまで遊びほうけることもあった。

 「信長様からさらに重い処分が下されるのでは」と浅野長政や蜂須賀小六といった秀吉の家臣たちは気が気ではない。このため「これでは許されるものも許されぬことになりましょう」と諫言(かんげん)したところ、秀吉は「今回の謹慎処分はこれまで身を粉にして働いてきたわしへの信長様からのご褒美じゃ。この暇にあだ名の猿らしく踊って酔い、数年来の鬱憤を晴らさんでどうする」と笑ってとりあわない。

 困り果てた長政が秀吉の知恵袋、竹中半兵衛(重治)に相談すると、「さすがでござる。いまや秀吉殿は枢要の地を預かる大身。あまりかしこまっていると逆に、『謀反を企てている』などと信長様の耳にまことしやかにささやく者も現れて小うるさいことになる。そう考えて酒宴と遊興を楽しんでいるふうを演じておられるのでしょう」。

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