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【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(41)秀吉編 四面楚歌の中に味方を得られるかどうかが勝負どころである

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【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(41)秀吉編 四面楚歌の中に味方を得られるかどうかが勝負どころである

柴田勝家像。勝家との確執から羽柴秀吉は「職場放棄」に至る=福井市、北の庄城址・柴田公園(関厚夫撮影) 柴田勝家像。勝家との確執から羽柴秀吉は「職場放棄」に至る=福井市、北の庄城址・柴田公園(関厚夫撮影)

 「いやあ、やるねえ。おれも何度、外交官時代にフィレンツェ共和国政府の上層部どもとぶつかったことか。『事態が思った通りに進展するのを見る時、当地で感じたことを報告しないで後で悔いるよりも、変な意見を言う奴(やつ)だと思われる方がましだ』(※1)。そう考えて我慢していたが、あまりの石頭ぶりに国外出張中の一番大事な局面で辞表を送ってやったこともある。もちろん、情報源に食い込んでいるこの有能なおれさまを連中が解任などできないことを見切ってのうえのことさ。当たり前じゃねえか」

 お師匠(マキャベリ)様(さん)である。今回は、不謹慎にもどこかで一杯ひっかけてきたのではないか、と思われるほど機嫌がいい。

 「『他者は隣人の危機によって賢明になるのですが、皆様方は自らの危機を経ても賢明になられるどころか、これから無駄にする時間やこれまでに無駄にした時間のことにも気づいておられません。お考えを変えないままでは、結果を得られずまた涙することになるでしょう』(※2)。本当はこれくらい、がんと言ってやりたかったんだが、その役目はお人好(ひとよし)の終身執政長官(ゴンファロニエーレ)に振ってやったよ。何? いったいどうやって、てか? おれさまは長官のスピーチライターも兼職していたんだよ。そうそう、そういえばこんなこともあったんだが…」

                   

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