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【クローズアップ科学】「はやぶさ2」あと9カ月 小惑星の形状はまだ不明も安定飛行中

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【クローズアップ科学】
「はやぶさ2」あと9カ月 小惑星の形状はまだ不明も安定飛行中

小惑星「リュウグウ」へと降下する探査機「はやぶさ2」の想像図(池下章裕氏提供) 小惑星「リュウグウ」へと降下する探査機「はやぶさ2」の想像図(池下章裕氏提供)

 初代はトラブルが発生した際、太陽光の力を利用する姿勢制御を緊急措置として行った。燃料や電気を使わない利点があるため、今回はこの方法を9カ月間利用し、機体に内蔵する4基の姿勢制御装置のうち3基を温存できたという。

ライバル米国も着々

 津田氏は「今後はイオンエンジンの着実な運転や、小惑星の高度20キロにぴったり着ける作業が大きな山場だと感じている。チームワークはよく、気を引き締めてやっていきたい」と意気込みを語る。

 一方、はやぶさ2のライバルともいえる米国の小惑星探査機「オシリス・レックス」は昨年9月に打ち上げられ、来年8月の小惑星「ベンヌ」到着に向けてこちらも順調に航行中だ。日本時間の今月23日に地球に接近し、地球の引力を利用して軌道を曲げ、小惑星へと進路を変更し加速する「スイングバイ」を実施する。運用の山場の一つで、こちらも注目される。

 初代はやぶさは幾多の困難を乗り越えて国民の感動を呼んだ。2代目はぜひ、安定ぶりを発揮する形で大きな注目を集めてほしいものだ。(科学部 草下健夫)

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