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【クローズアップ科学】「はやぶさ2」あと9カ月 小惑星の形状はまだ不明も安定飛行中

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【クローズアップ科学】
「はやぶさ2」あと9カ月 小惑星の形状はまだ不明も安定飛行中

小惑星「リュウグウ」へと降下する探査機「はやぶさ2」の想像図(池下章裕氏提供) 小惑星「リュウグウ」へと降下する探査機「はやぶさ2」の想像図(池下章裕氏提供)

 津田雄一プロジェクトマネージャは「宝くじを当てるようなものだったが、チャンスは逃さない精神でシャッターを切った。運用の練度を高める訓練になった」と話す。

リュウグウの形状把握が課題

 チームは現在、小惑星でどのような探査を行うか検討中だが、リュウグウの詳しい姿は到着後でないと分からないという大きな課題がある。探査計画を立てるには天体の自転軸の角度や重力、形状、温度、表面の状態の見極めが鍵を握るが、そのいずれもはっきりしていないのだ。

 イトカワは米国があらかじめ地球からレーダーで観測していたため、到着前におよその形状や自転軸の角度が分かっていた。しかしリュウグウは地球から遠く離れた場所にいたため、詳しく観測できなかった。

 「どんな形状か想定するのは大切だが、それが外れると対処できなくなる」と津田氏。そこでチームは小惑星のさまざまな形状を考えて立体モデルをつくり、着陸地点の決定などの訓練を繰り返しているという。

 探査のシナリオの一例が明らかにされている。まず、初期の観測データを基に適切な降下地点を決定。2回降下して地表の物質を採取する。その後、弾丸を衝突させてクレーターを作り、その近くで3回目の降下を行って地下の物質の採取を試みる。

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