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【書評倶楽部】コラムニスト・上原隆 探偵小説の魅力がたっぷり…『タフガイ』藤田宜永著

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コラムニスト・上原隆 探偵小説の魅力がたっぷり…『タフガイ』藤田宜永著

コラムニストの上原隆さん コラムニストの上原隆さん

 どうです? 独特の雰囲気があるでしょう。おまけに、時代設定が1974年となっているから、当時を知っている者にはたまらない。探偵の車はいすゞベレット1600GTRだし、飲み物はいつもバヤリースオレンジ。TVをつけると『太陽にほえろ!』をやっていて、映画館には『スティング』の看板がかかっている。コンパ(若者向けの円形カウンターのある大箱のバーをそう呼んでいた)に入ると、ストーンズの『悲しみのアンジー』が流れている。

 どんでん返しがある。最後にはもの悲しい余韻も残る。私立探偵小説の魅力のほぼすべてが詰まっている。(早川書房・2200円+税)

                   

【プロフィル】藤田宜永

 うえはら・たかし 昭和24年、横浜市出身。人生の断面を温かく描き出す独自のノンフィクション・コラムで知られる。

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