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【ゆうゆうLife】高齢者に「食べやすい食事」指導を…管理栄養士、広がるニーズ 人材育成や活用の仕組みに課題も

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高齢者に「食べやすい食事」指導を…管理栄養士、広がるニーズ 人材育成や活用の仕組みに課題も

市販の嚥下食を試食し、軟らかさの違いを体験する管理栄養士ら=東京都千代田区の大妻女子大 市販の嚥下食を試食し、軟らかさの違いを体験する管理栄養士ら=東京都千代田区の大妻女子大

 基礎コースに参加した女性管理栄養士(30)は「大学では嚥下(えんげ)食について学ばなかった。初めて作りました」と、トレーニングの必要性を痛感した様子。一方、高知県から参加した、病院勤務の管理栄養士、黒石美由紀さん(32)は「訪問指導には行っているが、体系的に勉強したことがなかった。今後は自信を持って行ける」と手応えを得た。

 主催した同大・管理栄養士スキルアップセンターの彦坂令子教授は「管理栄養士が新しい情報を得て役割を果たせるよう、大学が支援する必要がある。ここで学んだ人が地域に戻って知識を広めてくれると思う」と期待している。

                   

 ■雇用と報酬の枠組みに課題

 管理栄養士が活躍するには、医療や介護の報酬請求の仕組みが複雑だという課題もある。

 東京都江戸川区の「こばやし歯科クリニック」の斎藤貴之副院長は、要介護の在宅高齢者に口から食べるリハビリを行う。氷などしか口にできなかった人が、胃瘻を外すまでに改善することもある。その過程では管理栄養士の力が欠かせない。「状態が良ければ進み、悪ければ戻る。食べ物の形が普通の食事に近づけば栄養価は上がるので、管理栄養士と相談しながら進める」(斎藤副院長)。胃瘻の栄養剤の増減も必要になるため、医師との連携は不可欠だ。

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