産経ニュース

杉戸洋展 名建築に溶け込む作品たち

ライフ ライフ

記事詳細

更新


杉戸洋展 名建築に溶け込む作品たち

杉戸洋の個展会場は空間を意識した展示となっている。上に見えるのは「module(for room A)」いずれもcHiroshi Sugito(森本美絵撮影) 杉戸洋の個展会場は空間を意識した展示となっている。上に見えるのは「module(for room A)」いずれもcHiroshi Sugito(森本美絵撮影)

 家やカーテンといった素朴な形をモチーフに、繊細な色彩でリズミカルに描き出す人気画家、杉戸洋(ひろし)(47)。東京の美術館では初めての個展が東京・上野の東京都美術館で開かれている。展示場所となった名建築からインスピレーションを得て、空間と作品が一体化した発表となっている。(渋沢和彦)

                  

 展覧会場となっているのは地下の吹き抜け空間。地下2階の回廊に置かれた巨大な立体作品に目が奪われる。ピンクやブルー、イエローといったカラフルな色彩のタイルの壁は、幅約15メートル、高さ4メートル。遠くから見ると軽やかで船が大海を漂っているかのよう。作品名は「module (for room A)」。モジュールとは、建物などを作る際の基準寸法のこと。

 東京都美術館の歴史は大正時代にさかのぼるが、現在の建物は近くにある国立西洋美術館(世界文化遺産)の設計を手掛けた近代建築の巨匠、ル・コルビュジエに師事した建築家の前川國男(1905~86年)が設計。昭和50年に新館として開館した。直線を基調にしたモダンなデザインで、外壁や床には愛知県常滑市で作られた重厚なレンガ風のタイルが使われている。

続きを読む

このニュースの写真

  • 杉戸洋展 名建築に溶け込む作品たち
  • 杉戸洋展 名建築に溶け込む作品たち

「ライフ」のランキング