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東電明文化、安全確保の姿勢 「保安規定に書くのは重い」

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東電明文化、安全確保の姿勢 「保安規定に書くのは重い」

新潟県の東京電力柏崎刈羽原発。手前から5号機、6号機、7号機 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発。手前から5号機、6号機、7号機

 「東京電力に適格性があるという判断を、委員会としてさせていただいた」。原子力規制委の田中俊一委員長は13日の定例会見で、そう言い切った。判断の背景には、4年に及ぶ審査の最終盤の今年7月以降、東電の新経営陣を呼んで「福島第1原発の廃炉で主体性が見えない」と叱責したり、田中氏が柏崎刈羽原発の職員と面談したりと、技術審査以外に積み上げた異例の手順があった。

 「まだまだ十分ではないが、東電の体質は変わっている。変えなきゃいけない自覚があることを感じた」

 7月28日、視察を終えたばかりの田中氏は手応えをそう語っていた。審査中の原発の視察は委員長として初めて。2日かけて現場の協力企業社員ら約20人とも面談し、「福島の事故のときにどこにいたか」などと事故の体験と教訓を個々に確かめたという。

 福島第1原発事故を起こした東電に、もう一度原発を運転する資格があるのか。この「適格性」を技術審査と同等の要件とみなした規制委は、視察に先立つ7月10日、就任したばかりの小早川智明社長らを臨時会合に呼んだ。

 「福島県民と向き合っていない。その姿勢がなかったら、福島第1原発の廃炉なんてできっこない」

 同原発のタンクにたまり続ける汚染水の処理について、「国の提言を注視している」と主体性のない答えをした小早川氏に、田中氏は声を荒らげた。

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