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【O157】厚労省、食品業者に注意喚起 手洗い徹底・食品は冷蔵・加熱で殺菌

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【O157】
厚労省、食品業者に注意喚起 手洗い徹底・食品は冷蔵・加熱で殺菌

腸管出血性大腸菌O157(国立感染症研究所提供) 腸管出血性大腸菌O157(国立感染症研究所提供)

 O157などの腸管出血性大腸菌による食中毒は例年、菌が繁殖しやすい夏場に増加し、強い毒素により高齢者や子供などを中心に死者も出ている。厚生労働省は13日、都道府県などを通じ、感染や食中毒について食品業者への注意喚起の通知を出した。

 国立感染症研究所によると、8月28日~今月3日までに報告された腸管出血性大腸菌の感染者は210人で、今年に入ってからの感染者は計2568人となった。7月下旬からは週200人を超える患者が連続して報告されている。

 東京都健康安全研究センターの石井健課長は「O157は、菌が出すベロ毒素により出血性の大腸炎が起きるのが特徴。健康な成人は下痢で終わることも多いが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者などでは、まれに溶血性尿毒症症候群(HUS)が引き起こされることがある」と解説する。

 堺市で平成8年、学校給食などで9千人以上が感染したO157集団食中毒では、小学生3人が死亡し、後に後遺症で1人が死亡した。昨年、厚労省に報告があったO157の食中毒14件でも、患者252人のうち10人が死亡している。

 石井課長は「細菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』の3つが食中毒予防の大原則」と語る。食品を扱うときは手を洗い、調理器具を殺菌するなどして食べ物に菌がつかないようにした上で、食品の常温保存を避けて菌を増やさないこと、75度で1分以上の加熱で菌を死滅させることなどが重要だ。

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