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乳がん、手術不要の患者を判別 遺伝子特定、4年後実用化へ 国立がん研究センター

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乳がん、手術不要の患者を判別 遺伝子特定、4年後実用化へ 国立がん研究センター

 乳がん患者のうち、外科手術をせずに治療できる人を選別できる遺伝子のマーカーが判明したことが9日、分かった。研究を進めてきたのは国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の向井博文医師らのチームだ。月内にも患者に対する臨床試験が開始される。初期の乳がんは手術でがん細胞を摘出することが標準治療として奨励されており、タイプによって摘出手術が回避できる治療法が確立すれば世界初の事例となる。

 乳がんは、がん細胞の特徴などから4つのタイプに分けられる。このうち向井医師らが着目したのは、がん細胞にみられるタンパク質「HER2」が陽性で、かつホルモンが陰性のタイプのがんだ。このタイプの乳がん患者は患者全体の10~15%を占める。

 向井医師らは、別の臨床試験で同タイプの患者に対し、HER2陽性に効くとされる分子標的薬と抗がん剤などの投与を実施。手術で細胞を調べたところ、半数の患者でがんが完全に消失していた。がんが消えた理由を科学的に立証する過程で、人間が持つ全遺伝子約2万3千から関連する遺伝子「HSD17B4」を特定。この遺伝子が活性化していない人はがんが消失したことも突き止めた。

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