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【児童書】アフリカ版「けものフレンズ」? 口頭伝承の昔話『ごちそうの木』ジョン・キラカ作、さくまゆみこ訳

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アフリカ版「けものフレンズ」? 口頭伝承の昔話『ごちそうの木』ジョン・キラカ作、さくまゆみこ訳

『ごちそうの木』ジョン・キラカ作、さくまゆみこ訳 『ごちそうの木』ジョン・キラカ作、さくまゆみこ訳

 アフリカ・タンザニアの昔話。日照り続きでおなかペコペコの動物たちが、協力して「ごちそう」を食べようと頑張る話だ。

 大地の真ん中に、たわわに実がなる大木があった。どうやらこの木、「ントゥングル・メンゲニェ」と唱えれば実を落とすらしい。「びっくりするほど素晴らしいもの」を意味するこの言葉、ゾウやキリンが覚えようとするものの、なぜかつい忘れてしまう。そこで最後に、小さなノウサギが挑戦するのだが…。

 作者のキラカさんはタンザニア生まれ。同国は近代化により、大人が子供に昔話を聞かせる口頭伝承の文化が滅びつつある。本書も、キラカさんが村々をめぐり、語り部から伝え聞いた貴重な昔話だという。

 動物たちが着ている服や背景はカラフルかつ独特の色遣いで、ハッピーな気持ちになれそう。筋書きなどにツッコミどころもあるが、作品全体がおおらかな世界観に包まれており、読んでいて心地よい。人気アニメになぞらえ、アフリカ版「けものフレンズ」といえるかも?(西村書店・1500円+税)(本間英士)

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