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【主張】戦後72年の靖国、いったい誰に「申し訳ない」のか 首相も閣僚も直接参拝せず

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【主張】
戦後72年の靖国、いったい誰に「申し訳ない」のか 首相も閣僚も直接参拝せず

72回目の「終戦の日」、靖国神社には多くの参拝客が訪れた=15日午前、東京都千代田区・靖国神社(納冨康撮影) 72回目の「終戦の日」、靖国神社には多くの参拝客が訪れた=15日午前、東京都千代田区・靖国神社(納冨康撮影)

 戦後72年の終戦の日、靖国の杜(もり)には雨にもかかわらず、多くの参拝者が訪れた。国に命をささげた人々の御霊(みたま)に改めて哀悼の意を表したい。

 東京・九段の靖国神社は、わが国の戦没者追悼の中心施設である。幕末以降、国に殉じた246万余柱の御霊がまつられている。うち213万余柱は先の大戦の戦没者だ。終戦の日に参拝する意義は大きい。

 靖国は静かな追悼の場である。その国の伝統文化に従い戦没者の霊をまつり、祈りをささげることはどの国も行っていることだ。

 とりわけ国の指導者が、国民を代表して哀悼の意を表することは、当然の行いだ。それが堂々と行われないのはなぜなのか。

 安倍晋三首相は自民党総裁として玉串料を納めたが、直接参拝しないのはやはり残念である。

 この日の閣僚の参拝は一人もいなかった。寂しい限りである。

 かつて首相が閣僚を率いて参拝するのは、普通の姿だった。中国が干渉するようになったのは、中曽根康弘首相が公式参拝した昭和60年8月以降である。

 長期政権を築いた小泉純一郎首相は平成13年から18年まで年1回の靖国参拝を続けたものの、多くの首相が参拝を見送っている。いわれなき非難を行う中国や韓国への過度の配慮からだ。それがさらなる干渉を招いてきた。

 安倍首相も25年12月に参拝した後、参拝を控えている。

 首相はこの日、名代の柴山昌彦総裁特別補佐に「参拝に行けずに申し訳ない」と託したという。だれに対して申し訳ないのか。英霊の前で平和と国の守りをしっかりと誓うべきである。

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