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【話の肖像画】編集者・島本脩二(1) 国境を低くする仕事で受賞

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【話の肖像画】
編集者・島本脩二(1) 国境を低くする仕事で受賞

受賞作の「世界のともだち」と=東京・六本木(酒巻俊介撮影) 受賞作の「世界のともだち」と=東京・六本木(酒巻俊介撮影)

 〈小学館に長く勤め、矢沢永吉さんの自伝「成りあがり」や、憲法全文を美しい写真とともに収録した「日本国憲法」など、数々のベストセラーを生んだことで知られるベテラン編集者だ。世界36カ国36人の子供たちの暮らしぶりに密着した写真絵本シリーズ「世界のともだち」(偕成社、全36巻)の編集長を務め、今年6月に第64回産経児童出版文化賞の大賞を受賞した〉

 47年の編集者生活で、賞を受けたのはこれが初めてです。本当にうれしかった。

 今回の仕事では、喜びのあまり電話を持って跳び上がったことが2回ありました。1回はもちろん受賞の連絡を受けたときなのですが、その前、最初に仕事の依頼を受けた時点で、跳び上がるほどうれしかったんです。もう一度、このシリーズを作ることになるとは夢にも思いませんでしたから。

 〈島本さんが同シリーズを編集するのは、実は2度目。前作は昭和61年から3年かけて、偕成社から「世界の子どもたち」と題して刊行された〉

 約30年前、僕は小学館の雑誌編集部にいたのですが、写真を主体にした本を作りたいとずっと思っていました。でも自社刊としては無理だろうとなった。アイデアだけを頭の中で温めていたところ、創業50周年の企画を探していた当時の偕成社社長と話す機会があり、写真絵本シリーズの編集を任されることになりました。その編集作業はとても面白く、いい仕事をしたな、と長年思っていたところ、偕成社から80周年を迎えるにあたり、同じコンセプトでもう一度作り直したい、という依頼がありました。

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