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日章旗、73年後の奇跡 元米兵「家族に返すと日本兵と約束」 日米夫妻が返還活動に尽力

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日章旗、73年後の奇跡 元米兵「家族に返すと日本兵と約束」 日米夫妻が返還活動に尽力

日章旗の返還のため来日した元米海兵隊員、マービン・ストロンボさん=13日、東京都千代田区(天野健作撮影) 日章旗の返還のため来日した元米海兵隊員、マービン・ストロンボさん=13日、東京都千代田区(天野健作撮影)

 戦後70年となる15年を目標に各地の日章旗を返還しようと、「OBON(オボン)2015」の名称で09年から旧日本兵の遺品の返還活動を開始。今春には、日本で一般社団法人「OBONソサエティ」も発足させた。

 ストロンボさんから連絡があったのは今年3月。日章旗には「安江」の署名が多かった。レックスさんらが同法人の支援者である神社の宮司に相談すると、持ち主は安江姓が多くいる岐阜県東白川村出身の安江定男さんと分かった。ストロンボさんは1944年7月ごろ、サイパンで25歳で戦死した安江さんが上着の中に入れていた日章旗を見つけ、持ち帰っていた。

 ストロンボさんは「横たわる遺体から何か持ち帰るというのは罪悪感を感じた。しかし持って帰らなければ戦地で永遠に失われてしまう。旗が大切な物だと分かり、いつか必ず返すと心の中で約束した」。終戦の日の15日、娘や孫らと東白川村を訪問し、安江さんの最期の様子を遺族に直接伝えるという。

 安江さんの弟の辰也さん(89)は「破れやすい旗を70年以上も大事に保管してもらって、ただただうれしい気持ち。兄は海上で亡くなったと聞き、遺骨もない。どのように亡くなったか聞けるのは、大変感動している」と話した。

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