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岩手県山田町 祭りといかだは戻ったが…

無数の養殖いかだが浮かぶ山田湾。風が吹くと海の表情は刻々と変化していった=岩手県山田町(写真報道局 大西正純) 無数の養殖いかだが浮かぶ山田湾。風が吹くと海の表情は刻々と変化していった=岩手県山田町(写真報道局 大西正純)

 ハーヨイコラサノサ。

 若者がみこしを担ぎ、街道を練り歩く。

 6日。岩手県山田町大沢地区で地元の魚賀波間(ながはま)神社のお祭りがあった。

 260年の歴史がある。東日本大震災で中断し、震災2年後に復活した。

 海の神。

 神主は神事で漁港の岸壁から海に頭を下げる。

 祈りの先に山田湾が広がる。多くの養殖いかだが浮かんでいる。その光景は町の代名詞と言っていい。

 町は養殖カキの産地で知られる。湾口が狭く、巨大ないけすのようだ。3本の川が植物性プランクトンを含む水を湾に流し込み、良質な生育環境をお膳立てする。

 いかだは震災前、4千台あった。津波で全滅したが、少しずつ復旧し、2200台に回復した。

 祭りといかだ。

 町は原風景を取り戻した。

 しかし。

 みこしを担ぐ若者の中に地元の人間は少ない。過疎化と高齢化で担ぎ手が足りなくなった。町の保存会のメンバーを助っ人に頼んで帳尻を合わせている。

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