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【新・仕事の周辺】円城塔(作家) もっと気楽に生きたい

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【新・仕事の周辺】
円城塔(作家) もっと気楽に生きたい

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 文字を並べていようとするときに、気分のもっていきかたは意外に重要である。

 朝一番に仕事ができる日は調子がよい。できれば6時あたりからとりくみたいが、近所の喫茶店はまだ閉まっている。

 そう、喫茶店でなければ仕事ができない。家にいると、寝るか家事をしてしまう。睡眠も家事もやめどころがないので困る。

 喫茶店で腕を組みつつ、2時間ほどノートパソコンの画面を眺める。書けても書けなくてもそれ以上は集中力が切れる。

 メモを見ながら、夕食の買い出しをする。一旦家に帰り少し休む。まだ元気があれば再びどこかの喫茶店へいき、また2時間ほど仕事をする。書店へいくか家に帰るかする。

 元気があれば、もう2時間働く。元気はないことが多い。調べ物がある場合はここでする。寝転んで本を読んだりしていると、これは仕事なのか娯楽なのかとつい考える。もっと気楽に生きられないものか。16時頃から夕食の準備をはじめる。

 ただ淡々と暮らしていたいが、なかなかそうもいかないものだ。風邪などをひくともういけない。体調はてきめんに文章にでる。同じことを何度も書いたり、それを修正したのだったかまだだったのかがわからなくなる。

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