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日航機墜落32年 「息子が山で待っているから」高齢夫婦、体力衰えても墓標へ一歩ずつ

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日航機墜落32年 「息子が山で待っているから」高齢夫婦、体力衰えても墓標へ一歩ずつ

次男、裕史君の墓標がある「御巣鷹の尾根」に向かう滝下政則さんと史代さん夫妻=12日、群馬県上野村 次男、裕史君の墓標がある「御巣鷹の尾根」に向かう滝下政則さんと史代さん夫妻=12日、群馬県上野村

 事故後、遺体が見つかった尾根の墓標近くに柱を立て、裕史君が好きな赤いパーカをかけてきた。今は大人用に替え、手向けるジュースも成人したはずの年に缶ビールとつまみにした。

 だが、脳裏に焼き付いているのは11歳のかわいい次男のまま。史代さんは「大人になった姿を見てみたいです」とつぶやく。

 御巣鷹の尾根には例年、春と8月12日、秋の計3回登ってきた。約5年前に政則さんが脳梗塞を患ってからは年2回に。今年はこの日だけだ。それでも慰霊登山をやめるつもりはない。「山に登って心の中で『来たよ』と話すと、帰る時は裕史が一緒にいる気がするんだよ」。体が続くまで、そばに行きたい。

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