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【東大の論文不正】防止策「性悪説」に転換 対策すり抜け再発、倫理欠如を想定へ

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【東大の論文不正】
防止策「性悪説」に転換 対策すり抜け再発、倫理欠如を想定へ

 ただ、生データとの照合作業は膨大な手間とコストがかかる。文部科学省研究公正推進室は「不正を防止する唯一の方法とはかぎらない」として、全国の研究機関や大学などで義務付ける考えはないという。

 STAP問題では未熟な若手研究者による不正行為が表面化したが、今回は教授が不適切な加工をするよう若手に指導していたことが不正の温床になったと大学側は分析した。渡辺氏は否定するが、事実ならより深刻な事態ともいえる。

 研究所は倫理講習会で過度な画像加工の問題点をたびたび指摘してきたが、渡辺氏は真摯に受け止めていなかったという。

 研究機関の倫理教育は文科省の新指針で27年に義務付けられた。ほとんどの機関で実施体制は整ったが、形骸化を懸念する声もあり、実効性が問われそうだ。

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