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【編集者のおすすめ】日本人はなぜ「愛国心」を危なく感じるのか? ケント・ギルバート氏の「再発見」に満ちた日本論 『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』

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日本人はなぜ「愛国心」を危なく感じるのか? ケント・ギルバート氏の「再発見」に満ちた日本論 『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』

『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』 『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』

 「あなたは愛国心を持っていますか?」

 一般的な米国家庭で育ったケントさんは何の疑問も感じずに「はい」と答えてきたが、日本人に聞いてみると「愛国心ですか…」とためらってばかり。しかも不思議なのは、日本人は日本のことは大好きなのに「愛国心」といわれると尻込みしてしまうこと。

 世界的には「私は愛国心がない」と広言するのはとてもヘンなことだが、日本人はなぜ「愛国心」を「危なく」感じるのか。その疑問をきっかけに書かれたのが本書だ。

 ケントさんは、日本人のタブー感覚の原因は、戦後、GHQが行った日本人に罪悪感を植えつける洗脳工作「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」にあると喝破。その結果、日本人が自国の歴史と文化の神髄を知らない状態に置かれたことが大きいと説く。

 では、ケントさんが見つけた日本の神髄とは?

 豊かな日本語、人々の中に脈々と息づく「美の精神」「武の精神」「草莽の精神」、そして長い歴史を通して天皇が示してきた「理想」…。

 「天皇を知らずに日本を語るのは、キリスト教に触れずに西洋文化を語るのと同じ」というケントさん。長年、日本を深く理解したいと努力してきたケントさんが「いちばん書きたいと思っていた」というこの一冊は、温かなまなざしでアメリカと日本を対比させつつ、現代の日本人が自覚していない日本の特長に光を当てていく。「新たな再発見」に満ちた必読の日本論だ。(ケント・ギルバート著/PHP研究所・840円+税)

 PHP研究所学芸出版部 川上達史

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