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車いす・ベビーカー・買い物カート 都内でエスカレーター事故多発、5年間で40件 原則禁止でも「つい利用」 

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車いす・ベビーカー・買い物カート 都内でエスカレーター事故多発、5年間で40件 原則禁止でも「つい利用」 

 頻発するエスカレーター上での車いすやベビーカーによる事故。利用者らが「つい乗ってしまう」背景には、十分なバリアフリー意識が社会に浸透しておらず、エレベーターなどの設備が不足している現状もあるとみられている。専門家はこうした行為の危険性に警鐘を鳴らすとともに、周囲の人たちの配慮も必要だと指摘する。

 高松市で死亡事故が起きたのは7月10日。家具インテリア店の上りエスカレーターに、車いすの妻(79)と付き添いの夫(81)が乗っていた際、バランスを崩し転落。後方にいた女性(76)が巻き込まれて死亡した。夫は「エスカレーターがそこにあったのでつい乗ってしまった」などと説明したという。

 商業施設や百貨店、駅では車いすやベビーカーでのエスカレーター利用を原則禁止しているところが多いが利用者は後を絶たない。

 「車いすでエスカレーターに乗ってしまったことがある。絶対やってはいけなかったと反省している」

 車いす利用者で、障害者の自立を支援するNPO法人「車椅子の会サイレントフット」(相模原市)の佐藤利章会長(52)は、こう打ち明ける。

 国交省によると、1日平均3千人以上が利用する3542駅のうち、エレベーターやスロープを設置している駅は3045駅(27年度末時点)。2千平方メートル以上の施設や店舗のバリアフリー化は同年度末までに56%にとどまる。佐藤会長は「エレベーターの位置などを下調べをしても、混雑で使えないことは少なくない。目的地までたどり着くのは大変」と明かす。

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