産経ニュース

【東日本大震災】「3・11」と「9・11」鎮魂込めた木像、NYの教会へ 

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【東日本大震災】
「3・11」と「9・11」鎮魂込めた木像、NYの教会へ 

自宅の土間で木像を彫る大沼敏修さん=宮城県角田市(千葉元撮影) 自宅の土間で木像を彫る大沼敏修さん=宮城県角田市(千葉元撮影)

 「3・11」と「9・11」。東日本大震災と米中枢同時テロ。「犠牲の形は違っても、慰霊の力になればいい」。宮城県警の元刑事が祈りを込めて彫り上げた一体の木像が今夏、震災の被災地から海を渡り、米ニューヨークのカトリック教会に寄贈された。わが子をひしと掻き抱くような姿。その像はそれぞれの犠牲者をともに、やさしく包み込んでいるようにみえる。(千葉元)

 寄贈したのは、震災の犠牲者鎮魂のため木像を彫り続けている大沼敏修(としのぶ)さん(67)=同県角田市。県警に42年間勤務し、刑事として38年間、事件の現場に身を置いた。

 彫り始めたきっかけは、殺人事件の捜査中、ふと踏んだ朽ち木が、子を抱く母に見えたからだ。木に導かれるように、無心でナイフを走らせると、不思議と心が落ち着いた。

 それ以来、事件の犠牲者の魂に祈りを込めて彫り続けてきた。震災後には関連死を含めた約2万人の犠牲者を弔うため、その数まで彫ろうと決めた。17年間で彫り上げた像は、7500体を超えた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 「3・11」と「9・11」鎮魂込めた木像、NYの教会へ 
  • 「3・11」と「9・11」鎮魂込めた木像、NYの教会へ 

「ライフ」のランキング