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動植物8種を新たに確認 リニアトンネル掘削で静岡市

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動植物8種を新たに確認 リニアトンネル掘削で静岡市

 南アルプスを貫くリニア中央新幹線のトンネル掘削工事をめぐり、静岡市は平成28年度に実施した環境調査で、JR東海が行った環境影響評価(アセスメント)の現地調査では把握されなかった動植物計8種を確認したと発表した。

 市は昨年5~11月、工事が予定される市北部の南アルプスユネスコエコパーク(生物圏保存地域)で調査を実施。8種のうち7種は環境省の「レッドリスト」や県の「レッドデータブック」で「準絶滅危惧種」などに指定されているカワネズミ(哺乳類)やカジカ(魚類)などだった。

 また、JR東海が示したトンネルの掘削計画などを基に、工事に伴う湧き水の量を試算すると毎秒約1・6トンが発生し、うち約1トンが下り勾配のトンネル沿いに山梨県側に流れるとの結果が得られたとしている。

 エコパークを水源とする大井川の水量減少が指摘されていることなどから、JR東海はトンネルから大井川までの約11キロに導水路を建設し、湧き水の約7割を大井川に戻すなどとする対策を打ち出している。

 JR東海の柘植康英社長は同市の調査結果について「いろいろな事象が起きるのは当然で、きちんと対応して進める」としており、39年を見込む東京-名古屋間の開業時期には影響しないとの見方を示している。

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