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【歴史の交差点】「天下の政は重箱を擂粉木(すりこぎ)にて洗ひ候がよろしき」家康の教え…鷹揚に世を見られる人材の出現待望したい フジテレビ特任顧問・山内昌之

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【歴史の交差点】
「天下の政は重箱を擂粉木(すりこぎ)にて洗ひ候がよろしき」家康の教え…鷹揚に世を見られる人材の出現待望したい フジテレビ特任顧問・山内昌之

 「我一人腹を切て、万民を助くべし。(中略)我一人腹を切ならバ、諸人之命を助けおくべし」。大久保彦左衛門の『三河物語』に引用された徳川家康の言葉は、現代人へのさりげない諭しともなっている。

 家康は、天下人秀吉から上洛と臣従を求められ、もし自分が上方に行かなければ大規模な合戦が起きて、多くの人々も命を落とすと考えた。仮に自分が囚(とら)われて切腹しても、戦が回避できて万民を苦しみから救えるなら、天下統一のためにそれでよいというのだ。

 リーダーはいかに責任をとるべきか-。政治家や経営者でこの難問を突きつけられた人も多い。どの政治家も、上に行けば行くほど、必要なときに責任を取らなければならない。

 その意味で防衛相、稲田朋美氏と民進党代表、蓮舫氏の辞任は、都議会選挙の結果不振や国会答弁の不手際、党勢の伸び悩みと統率力の欠如に彼女たちなりの責任を痛感したからだろう。ただ、辞任が「万民」(国民)のためになり、彼らの「命」(生活)を揺るぎなくするための政治行為だとすれば、遅きに失したかに見えるタイミングやその辞任理由が国民を納得させるのに十分かなど、政治家として未来につながる説明は不可欠であろう。

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