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【view 写】佐渡島 自然繁殖のトキが半数超、優雅な舞いが日常に

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佐渡島 自然繁殖のトキが半数超、優雅な舞いが日常に

水田の上を飛翔(ひしょう)する4歳メスのトキ。佐渡ではこんな風景が日常的になりつつある=8日、新潟県佐渡市 水田の上を飛翔(ひしょう)する4歳メスのトキ。佐渡ではこんな風景が日常的になりつつある=8日、新潟県佐渡市

 緑が鮮やかな田んぼの上を舞う、国の特別天然記念物トキ。佐渡島(新潟県佐渡市)では、かつての日常風景が復活しつつある。

 環境省によると、現在佐渡島に生息するトキの数は約280羽。今期は平成20年の放鳥開始以降最多となる77羽(昨年は39羽)が巣立った。自然繁殖のトキは、生息数の半数を初めて超え、150羽前後になったとみられている。

 今春は繁殖の障害になる強風が吹き荒れることが少なく、巣の落下もわずかしかなかった。そして世代交代が着実に進み、失敗を繰り返しながらも繁殖能力が高まったことなどから、巣立ち数の大幅増加に結びついたと考えられている。

 トキの生態に詳しい新潟大学の永田尚志教授は「77羽はあくまでも巣立ちの数。数よりも増殖率が重要だ」と話す。

 自然界でトキが1年間に死ぬ割合は放鳥個体を含めると約3割。現在の生息数では年間約80羽が死ぬことになる。環境省は32(2020)年までに、野生下で1年以上生存した個体が220羽、島内で定着することを目指している。しかし今後も今年と同数程度が巣立っていかないと、年間約40羽の放鳥を続けていかなければならないという。

 環境省佐渡自然保護官事務所の若松徹首席自然保護官は「今後はトキの増加でどのような社会環境の変化が起こるのかなども注視していきたい」としている。(写真報道局 大山文兄)

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