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【話の肖像画】日本将棋連盟会長・佐藤康光(1)ソフトの急激な進化…ルール整備が後手に回った

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【話の肖像画】
日本将棋連盟会長・佐藤康光(1)ソフトの急激な進化…ルール整備が後手に回った

会長になり、将棋の研究に時間を割けないのが悩み =東京・将棋会館 (宮川浩和撮影) 会長になり、将棋の研究に時間を割けないのが悩み =東京・将棋会館 (宮川浩和撮影)

 〈昨秋以降、ソフトの不正使用疑惑に揺れた日本将棋連盟。体調不良で辞任した谷川浩司前会長の後、トップに就任したのは今年2月だった〉

 新年にお会いした谷川先生は、体調が非常に悪そうでした。1月中旬に改めてお目にかかった際に、「自分がやらなくては」と。将棋界に恩返しをしたい気持ちは以前からあり、時期が来ればと思っていました。40代は想定外です。それまでの約6年は棋士会の会長を務め、将棋界のために何もしてこなかったわけではありませんが、今回の件で「何かできなかったか」との思いはあります。ソフトの急激な進化に、ルール整備などが後手に回ったと言われれば、その通り。私は「厳しくしなくても、個人が律していればいい」と思っていたので。

 不正使用を疑われた三浦弘行九段と連盟は、5月に和解しました。三浦さんの疑惑は昨年のうちに晴れましたが、今後もより一層、世間への周知に努めていくことが大事です。対局者が心置きなく盤上に打ち込める環境を作り、ファンの期待にも応えなければなりません。

 〈現役棋士と会長の兼務で、思った以上にハードワークの日々が続く〉

 棋士はサッカー選手に似ていると思います。おおむね週1回の対局があり、それへの準備時間が圧倒的に多い。あとは普及関連の活動です。それが会長に就任してからは、平日はほぼ毎日、電車で通勤しています。サラリーマンの皆さまの厳しさが、この年で少し分かりました。

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