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【おやこ新聞】養老先生のさかさま人間学 「伝」学問の自由支えるもの

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【おやこ新聞】
養老先生のさかさま人間学 「伝」学問の自由支えるもの

 別(べつ)の先生から、顕微鏡(けんびきょう)の使(つか)い方(かた)を後輩(こうはい)に指導(しどう)するようたのまれました。「自己流(じ)こりゅう)ですから」と遠慮(えんりょ)したら「それでいい」と言われました。当時(とうじ)の東大医学部(とうだいいがくぶ)は、そういう先生が多(おお)かったのです。

 わたしが先生方(がた)から伝えられたことは、つまりは「自分(じぶん)で学(まな)ぶ」ということでしょうね。自分で学んだやり方(かた)でまちがえたら、自分で反省(はんせい)します。それで何かがしっかり身(み)につくわけです。

 先生は生徒に何を伝えるのでしょうか。良(よ)いお弟子(でし)さんがたくさんいる先生には、どこか型破(かたやぶ)りなところがあります。ふつうならしないことをすることがある。生徒はそこで何を学ぶのか。「学問(がくもん)の自由(じゆう)」です。小(ちい)さなことですが、自分がこうだと思(おも)うことをする。そうしていいんだなと、生徒は、それを見(み)て安心(あんしん)するんですね。これは「禁止(きんし)」とは逆(ぎゃく)のことです。

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