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【自作再訪】椎名誠さん「わしらは怪しい探険隊」 これほど楽しんで書いた本は、後にも先にもなかったね

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【自作再訪】
椎名誠さん「わしらは怪しい探険隊」 これほど楽しんで書いた本は、後にも先にもなかったね

最近は孫との釣りも楽しみ。「他の隊員からは『シーナよ、おじいちゃんぶるな』と言われてます」と語る椎名誠さん (酒巻俊介撮影) 最近は孫との釣りも楽しみ。「他の隊員からは『シーナよ、おじいちゃんぶるな』と言われてます」と語る椎名誠さん (酒巻俊介撮影)

 これまでに氷河のクレバスに落ちるなど、死ぬような思いを何度もしてきました。それでも今も命があり、毎日お酒を飲み、書き続けることができるのは、悪運が強かったこともあるけれど、やはり周りの人に恵まれてきたからだと思っています。

 《昨年、シリーズ21作目となる『あやしい探検隊台湾ニワトリ島乱入』を刊行。平成23年の『同 北海道乱入』から続く書き下ろし3部作の完結編となった》

 まあ、完結編とはいってもね、「雑魚釣り隊」で全く同じ活動をしているので、実はそんなに深い意味はないんですよ。ただ正直、こんなに長く続くとは思っていませんでした。

 なぜここまで続けることができたか? うーん。僕は昔からテントで寝たり、男同士でつるむのが好きなんです。今も月1回はキャンプをしていますし、たぶん日本で一番キャンプをしている作家なんじゃないですか。

 『わしらは怪しい探険隊』は気軽な気持ちで書いた本でしたが、僕のもの書きとしてのスタートの一つでしたし、原点ともいえる作品です。今でも、僕にとっての“よりどころ”ですね。今後また再開するかもしれませんが、その場合は初心の通り、「あやしく」あり続けたいと思っています。

                   

【プロフィル】椎名誠

 しいな・まこと 昭和19年、東京都生まれ。51年、エッセイストの目黒考二さんらと「本の雑誌」を創刊。同誌に掲載されたエッセーをまとめた『さらば国分寺書店のオババ』がベストセラーに。平成元年『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞、2年『アド・バード』で日本SF大賞を受賞した。ほかに『哀愁の町に霧が降るのだ』『岳物語』など多数。

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