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【自作再訪】椎名誠さん「わしらは怪しい探険隊」 これほど楽しんで書いた本は、後にも先にもなかったね

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【自作再訪】
椎名誠さん「わしらは怪しい探険隊」 これほど楽しんで書いた本は、後にも先にもなかったね

最近は孫との釣りも楽しみ。「他の隊員からは『シーナよ、おじいちゃんぶるな』と言われてます」と語る椎名誠さん (酒巻俊介撮影) 最近は孫との釣りも楽しみ。「他の隊員からは『シーナよ、おじいちゃんぶるな』と言われてます」と語る椎名誠さん (酒巻俊介撮影)

 文章からたき火の煙の匂いが漂ってくる作家といえば、椎名誠さん(73)だろう。キャンプの情景を独特の会話調の文章でつづった昭和55年のエッセー『わしらは怪しい探険隊』はキャンプブームの火付け役となり、その後も約35年にわたり続いた人気シリーズだ。「これほど楽しんで書いた本は、後にも先にもなかったね」。シーナ隊長はビールの杯を傾けつつ、こう振り返った。(聞き手 本間英士)

                   

 デビュー作の『さらば国分寺書店のオババ』(昭和54年)を書いた後、幸運にも執筆依頼が来るようになり、編集者から「何でもいいから」と言われて書いたのがこの本です。僕は昔から探検に憧れていたのですが、探検家には簡単にはなれない。で、「正しい探検隊になれないなら、あやしい探検隊でいいや」という気持ちで名付けました。

 《その数年前、全国各地でキャンプを行う『東日本何でもケトばす会』を結成。本書は、同会のメンバーと三重・神島(かみしま)を訪れた際のエピソードなどが描かれている》

 「探検隊」といっても本当に探検をするわけではなく、男ばかりの集団で酒を飲んだり、釣りをしたりと、その場の勢いまかせの旅でした。メンバーの年齢も職業もバラバラ。行き先を決めず、とりあえず上野駅に集合してから目的地を決めたこともあったね。

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