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【書をほどき 知をつむぐ】大宅壮一に対した岡本太郎の視点 『沖縄文化論-忘れられた日本』岡本太郎著 学習院大教授・赤坂憲雄

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【書をほどき 知をつむぐ】
大宅壮一に対した岡本太郎の視点 『沖縄文化論-忘れられた日本』岡本太郎著 学習院大教授・赤坂憲雄

『沖縄文化論-忘れられた日本』岡本太郎著(中公文庫・686円+税) 『沖縄文化論-忘れられた日本』岡本太郎著(中公文庫・686円+税)

 沖縄では、天然痘はチュラカサ、つまり美しい瘡(かさ)と呼ばれてきたが、そこには「無防備な生活者の知恵」が隠されている。巨大な力に真っ向から抵抗しても、根絶やしにされる。それは「敬い、奉り、巧みに価値転換して敬遠」しつつ、やり過ごすべきものだ。それこそが「ちゅらかさの伝統」である。それは「動物的忠誠」とは似て非なるものだ。太郎がいまの沖縄を目撃したら、どんな言葉を語ったことか。あらためて、忘れられた沖縄について語らねばならない。(中公文庫・686円+税)

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