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【書評】日本生産性本部理事長・前田和敬が読む『未来の年表』河合雅司著 AI、外国人労働者受け入れ 活躍推進…いずれも切り札にならない 「静かなる有事」時系列で描く

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【書評】
日本生産性本部理事長・前田和敬が読む『未来の年表』河合雅司著 AI、外国人労働者受け入れ 活躍推進…いずれも切り札にならない 「静かなる有事」時系列で描く

『未来の年表』河合雅司著 『未来の年表』河合雅司著

 最近、東京の街中でも、エスカレーターを歩いて上る人が目に見えて減った。数年間東京を離れていた外国人が高齢者の増加に驚いたという話も耳にした。少子高齢化にまつわる日々の変化は僅かであるが、着実に社会を変えていく。「静かなる有事」が、東京にもいよいよ及んできたということであろう。

 本書は、少子高齢化問題に対する不作為に長年警鐘を鳴らしてきた著者が、政策決定に影響力を持つ人々でさえ正確に理解していないこの問題の実態を明らかにし、これから人口がどのように減り、それがいかに今後のわが国に大きな影響を及ぼすかについて、さまざまなデータを丹念に追うことによって、時系列に描き出したものである。

 百年を経ずして人口が半分以下になる「世界史的にも極めて特異な時代」を迎える私たちが、これから直面する事態は衝撃的である。「絶対的な人手不足」「イノベーションの枯渇」「東京の人口減少」「貧しい高齢者の激増」など、未知の事態が毎年のように私たちの生活に襲いかかる。中でも、著者が強調する、団塊ジュニア世代までもが高齢化する「2042年問題」は、これまで議論されてこなかった世界である。

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