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【ニッポンの議論】キッズウイーク 久我尚子さん「多様な休み方改革のひとつ」 細川珠生さん「学校現場が混乱し、子供にしわ寄せ」 

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【ニッポンの議論】
キッズウイーク 久我尚子さん「多様な休み方改革のひとつ」 細川珠生さん「学校現場が混乱し、子供にしわ寄せ」 

政治ジャーナリスト、細川珠生さん(左)と久我尚子・ニッセイ基礎研究所生活研究部主任研究員 政治ジャーナリスト、細川珠生さん(左)と久我尚子・ニッセイ基礎研究所生活研究部主任研究員

 --政府案では、都道府県や区市町村ごとに休みを決める方向だ。18歳以下の子供のいる労働者が一斉に休んで、地域経済に影響はないのか

 「18歳未満の子供のいる世帯は全世帯の2割超にすぎず、それほど大きな影響はないだろう。フランスでは、すでに混雑の緩和を目的に休暇の分散が行われ、全土を3つに分けて学校休業日をずらして設定している。日本全体でみると、北海道は夏休みが短く冬休みが長いなど、もともと地域差がある」

 --子供の休みに合わせて、親が休めるのか

 「日本人の有給休暇取得率は約50%と低い。日本では周囲が休んでいないと休みにくいという風潮があるので、休みやすい雰囲気作りが必要。『子供の学校が休みだから』というのは、親が有給を取得する理由になりえる。ただ、『キッズウイーク』を大々的に掲げると『子供のいない人はどうなるの?』と反発を招きかねない。そもそもこれは、有給取得率を上げるための数ある個別施策の一つ。力強さに欠ける個人消費を少しでも活性化させ、休み方改革をどう進めるかというのが目的なので、子供の有無や、正規・非正規に関わらず、業務内容や家庭の事情に合わせて休めるようになるといい」

 --有給を取得しても、所得が増えなければ家族旅行には行けない

 「休みが増えても可処分所得が増えないと、お金は使えず、需要の先食いに過ぎないという意見もある。確かに、労働者の実質賃金が伸びない中で休暇を取っても、消費の活性化は期待しにくい。そこは、今後の最低賃金の引き上げに期待したい」

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