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【マーライオンの目】この夏、特攻隊員の像が立つ「カミカゼ神社」に行ってみては

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【マーライオンの目】
この夏、特攻隊員の像が立つ「カミカゼ神社」に行ってみては

 フィリピン北部ルソン島に「カミカゼ神社」があると聞き訪ねた。マニラから車で3時間。パンパンガ州の高速道に近い幹線道路沿いに、コンクリート製の鳥居を見つけ、目的地だと分かった。旭日旗とフィリピン国旗のモニュメントの前に、特攻隊員の像がすくっと立っていた。

 マバラカット東飛行場跡の西端に位置し、当時の帝国海軍航空隊員が1944年10月、「神風(しんぷう)特別攻撃隊」を編成し、米国艦船群を標的にここから飛びたち、爆装した機体ごと敵艦船に突っ込み撃沈させた。緒戦のこの成功が、その後の「神風戦術」に拡大していった。

 現地の観光局などが建立したこの「神風平和祈念公園」の碑文に、日本語と英語でそう書かれていた。

 太平洋戦争後、この地域は米クラーク空軍基地として、ベトナム戦争などの出撃基地となった。だが、近くのピナトゥボ火山が噴火したこともあり、91年に米軍は撤退を決定。周辺は現在、空港などの立地を生かした工場が立ち並ぶ。

 先の大戦で激戦地となった東南アジアには同様の平和祈念碑が多い。だが、時代とともに訪れる日本人は減っているようだ。戦争について考える機会が増える夏がやってきた。旅行の際には足を運び、地元住民を含め戦没者の先人たちに平和を誓いたい。(吉村英輝)

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