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【ゆうゆうLife・がんゲノム医療の試金石 最善の選択肢を求めて(上)】遺伝カウンセリング整備が急務

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【ゆうゆうLife・がんゲノム医療の試金石 最善の選択肢を求めて(上)】
遺伝カウンセリング整備が急務

教育セミナーに参加した医師らは2~3人ずつのグループに分かれて、患者に遺伝カウンセリングを行う実践的な訓練を行った=東京都品川区の昭和大学(佐藤好美撮影) 教育セミナーに参加した医師らは2~3人ずつのグループに分かれて、患者に遺伝カウンセリングを行う実践的な訓練を行った=東京都品川区の昭和大学(佐藤好美撮影)

 患者本人の治療だけでなく社会的にも心理的にも、影響が広がる新たな治療。櫻井教授は冒頭の教育セミナーでこう語った。「遺伝性乳がん・卵巣がんの治療は(がんゲノム医療の)試金石になる」

                   

 遺伝子の情報に着目し、よりよい治療を目指す「がんゲノム医療」。次世代に伝わる遺伝子変異に働きかける新たな抗がん剤に、患者や医療関係者はどう対応するのか、課題を追った。

                   

 ■需要増、新たに3500人予想

 PARP阻害剤が登場すれば、遺伝カウンセリングの需要は増加するとみられ、専門医らは体制整備について懸念を示している。

 国内でBRCA遺伝子検査を一手に引き受けるファルコバイオシステムズ(京都市)によると、同検査を受けるのは年間約1000人。HBOCの遺伝カウンセリングができる医療機関は現在、全国に約150カ所という。

 これに対して、PARP阻害剤の登場で、新たにBRCA遺伝子検査が必要になるのは「年間3500人くらい」と専門家は推測する。

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