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【ゆうゆうLife・がんゲノム医療の試金石 最善の選択肢を求めて(上)】遺伝カウンセリング整備が急務

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【ゆうゆうLife・がんゲノム医療の試金石 最善の選択肢を求めて(上)】
遺伝カウンセリング整備が急務

教育セミナーに参加した医師らは2~3人ずつのグループに分かれて、患者に遺伝カウンセリングを行う実践的な訓練を行った=東京都品川区の昭和大学(佐藤好美撮影) 教育セミナーに参加した医師らは2~3人ずつのグループに分かれて、患者に遺伝カウンセリングを行う実践的な訓練を行った=東京都品川区の昭和大学(佐藤好美撮影)

 緑の風が心地よく吹く6月の週末。東京都品川区にある昭和大学医学部の階段教室は、約140人の医療職で満席となっていた。

 「今後は遺伝情報がないと治療薬の選択ができない時代になる。皆さんには、新しい医療の担い手として、より深く学んでほしい」

 主催した日本遺伝性乳癌(がん)卵巣癌総合診療制度機構(中村清吾理事長)の理事で、札幌医科大の櫻井晃洋教授がこうあいさつした。

 開かれたのは、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)に関する教育セミナー。産婦人科や乳腺外科、遺伝の専門医らが出席し、1日約7時間、2日間にわたる濃密なプログラムに臨んだ。内容は疾患の理解や精密な検診方法など。当事者が治療の可能性や限界も知り、納得のいく決定ができるよう支援する「遺伝カウンセリング」の実践練習も行った。

 HBOCは、ある種の遺伝子に生まれつき変異があることで起きる。2013年には米国の人気女優、アンジェリーナ・ジョリーさんがHBOCだとして、健康な両乳房を予防的に切除したことを公表して話題になった。

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