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【きょうの人】羽生善治さん 棋聖戦10連覇 若手台頭「大きな刺激。自分の将棋にも新しい感覚を」

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【きょうの人】
羽生善治さん 棋聖戦10連覇 若手台頭「大きな刺激。自分の将棋にも新しい感覚を」

羽生善治さん(春名中撮影) 羽生善治さん(春名中撮影)

 「結果が出せてよかったな、と思います」。11日、新潟市で行われた棋聖戦第4局。若手実力者の斎藤慎太郎七段(24)との熱戦を制し、10連覇を果たした。

 昭和60年、15歳でプロ入りし、史上3人目の中学生棋士となった。その5人目は公式戦29連勝の新記録を打ち立てて話題を集める藤井聡太四段(14)。開幕局の前夜祭で「最近よく取り上げられるのは、大先輩の大先生(加藤一二三(ひふみ)九段)と非常に若い藤井四段。真ん中のところもいることを見せていかなければ」と会場の笑いを誘ったが、その言葉通り、第一人者の貫禄を見せつけた。

 19歳で初タイトルを獲得し、25歳で成し遂げた史上初の全七冠制覇は社会現象に。以来、将棋界を牽引(けんいん)し続けている。近年、若手棋士の台頭は目覚ましく、棋聖戦の挑戦者も3期連続で20代。タイトル戦というひのき舞台でぶつかってくる若者たちのエネルギーを正面から受け止めてきた。「非常に強くて勢いのある若手がたくさん出てきているので大きな刺激になっています。自分の将棋にも新しい感覚を取り入れながらやっていけたらいい」と語る。

 これで棋聖獲得は通算16期。大山康晴、中原誠の両永世棋聖の通算最多タイ記録に並んだ。そしていよいよ前人未到のタイトル獲得通算100期まであと2期に迫る。「ほかのタイトル戦も進行中なので気力を充実させて前に向かっていけたらいいと思います」と決意を新たにした。 (田中夕介)

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