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【話題の本】『未来の年表』の著者が伝えたい人口減少の危機

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【話題の本】
『未来の年表』の著者が伝えたい人口減少の危機

産経新聞社の河合雅司論説委員 産経新聞社の河合雅司論説委員

 産経新聞社の河合雅司論説委員の新著『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(講談社現代新書)が話題だ。発売直後から版を重ね、驚異的な売れ行きが続いている。何が読者を引きつけるのか。同書に込められたメッセージを、著者自身が産経ニュースに寄稿して語った。

 『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』は、タイトルが示すように政府のデータや推計値を用いて日本の先行きを展望した“予言書”である。

 「来年のことを言えば鬼が笑う」という諺(ことわざ)があるように、未来予測というのは難しい。それが50年先、100年先を見通すとなればなおさらである。

 だが、「人口」に限っては、かなり正確に未来予測をすることができる。既にこの世に存在する人々に毎年1つずつ年齢を加えていけばよいからだ。出生数だけは不確定だが、それでも予測不能というわけではない。成熟国家となった日本が突如として多産国家に戻るとは考えづらい。しかも母親となり得る若い女性数が減っていく。すなわち少子化の流れは止めようもないことは分かる。

 私が本書を書こうと思ったのは、2つの強い危機感からである。1つは日本人がすでに“絶滅危惧種”ともいえる状況に置かれていることだ。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、100年もたたないうちに総人口は5000万人ほどに減る。

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