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「勝つ一手」より「信念の一手」…入門初日に師匠に勝った藤井聡太四段が克服した“弱点”

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「勝つ一手」より「信念の一手」…入門初日に師匠に勝った藤井聡太四段が克服した“弱点”

「ぶれない信念」で連勝を続ける藤井聡太四段 「ぶれない信念」で連勝を続ける藤井聡太四段

 昨年12月のデビュー戦から無敗を続け、ついに30年ぶりの公式戦連勝新記録「29」を達成した将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)。先輩棋士を次々と破る快挙はどこまで続くのか。

 「7、8割は勝つと思っていた。高い勝率は確信していたが、ここまで連勝して注目を浴びるとは思っていなかった」

 こう話すのは師匠の杉本昌隆七段(48)。藤井四段は小学4年生のとき、杉本七段の弟子となり、入門初日に対局。ハンディをつける“駒落ち”ではなく、双方が全ての駒で戦う“平手”だったが、藤井四段が勝利した。

 「幼少の頃から潜在能力、才能は輝いていた。プロから見て、はっとする構想力、ひらめきが素晴らしい。間違いなく強くなる子と思っていた」。藤井四段は面倒くさがらず、毎回毎回、丁寧に読む。それが技術力の強さの一つという。

 自分の信念をはっきり持っていることも強さにつながっているようだ。「ある局面で自分が指したい手、この将棋はこの手を指さないとだめだという固い信念を持っているように思う」と杉本七段は推測する。

 勝ちたい将棋だと「安全にいこう」などと普段と違うことを考えてしまうが、藤井四段の指し手は全くぶれないという。

 「順調に伸びてきたという感がある。一番大きいのは安定感。序盤・中盤がウイークポイントだったが、今ではそこが長所であり、武器の一つとなっている」

 大きな要因が持ち時間が増えたこと。奨励会の持ち時間は1時間半、切れたら1分(初段~3段リーグ)と短いため、どうしても終盤勝負になる。「奨励会ではなかなか序盤の研究がなかった。プロになって持ち時間が長くなってじっくり考えることができ、作戦勝ちしている押し切るケースが大半」と分析する。

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