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欧米で人気、日本の「技」竹工芸 NYの美術館「特別展」

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欧米で人気、日本の「技」竹工芸 NYの美術館「特別展」

ニューヨークのメトロポリタン美術館で、報道関係者に公開された竹工芸の特別展(共同) ニューヨークのメトロポリタン美術館で、報道関係者に公開された竹工芸の特別展(共同)

 ニューヨークのメトロポリタン美術館で、19世紀から現代までの日本の竹工芸を紹介する特別展が今月13日から開催されている。担当のモニカ・ビンチク学芸員によると、歴史や文化的背景を含めて竹工芸を包括的に解説する展示は米国で初めてという。来年2月4日まで。

 開幕前の12日、報道関係者向けに公開された会場では人間国宝の竹工芸家、藤沼昇さん(71)=栃木県大田原市=が竹の特徴を説明しながら、均等に細く裂く技を実演した。

 特別展は、ニューヨーク在住の世界有数の収集家、アーサー・アビー氏(81)が所有する約90点のかごや置物を日本の産地別に紹介。畳敷きの和室や生け花と組み合わせて文化的背景が分かるように展示したり、若手作家による高さ3メートルの大型オブジェを会場の入り口に設置したりしている。

 素朴な生活用具から始まった日本の竹工芸は近年、欧米で美術品としての評価が高まっている。ビンチクさんは「日本では茶道や生け花をたしなむ人以外にはなじみが薄いが、欧米では抽象画や彫刻と一緒に住宅に飾るなど、楽しみ方が広がっている」と解説した。

 アビー氏は「自然素材を生かした創造性の豊かさが魅力。日本では知らない人が多いのが驚きだ」と指摘。2018年に日本で同じ内容の展覧会開催を目指している。(ニューヨーク 共同)

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