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【夢を追う】マッちゃん会長・合瀬マツヨさん(1)「泥臭さ」求め考え抜く

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【夢を追う】
マッちゃん会長・合瀬マツヨさん(1)「泥臭さ」求め考え抜く

週末、大勢の買い物客でにぎわう店内 週末、大勢の買い物客でにぎわう店内

 考え抜けば、良いアイデアは必ず生まれます。

 「アイデアが思い浮かばない」という人がいます。それはぼけっとして、本気で考えていないだけです。

 そして思いついたアイデアは、やってみる。走りながら、また考える。その繰り返しです。

 とにかくお店を広げて、継続しようという思いで、いっぱいでした。

 《起業の動機は、自分の思うままに行動したいとの思いだった》

 今は女性でも働いて、お金を稼ぐことが普通の世の中です。そして、稼いだお金は、自分の考えで使える。しかし、昔は違った。

 私が結婚した頃は、女がお金を扱うことはなかった。農家で、お給料をもらうわけではなかったのもあります。当然、自由に使えるお金などなかった。

 欲しい物があれば、お舅(しゅうと)さんにお願いをします。「何に使うとや?」と聞かれて、いちいち説明しないといけない。

 良い悪いではなく、それが当たり前でした。お舅さんや姑(しゅうとめ)さんも、そう育ってきたのです。

 ただ私は、自分が思うままに、何かをしたいと感じるようになった。それが、お店を始める原動力になりました。

 《夫婦2人で始めた店は、今や20人以上のスタッフを抱える大所帯に成長した》

 スタッフの教育には力を入れています。

 自分が扱っている商品に誇りを持ち、責任を持つ。それは当然です。お客さんに、気持ちよく買い物をしてもらうことも大切です。

 陳列一つにしても、混み合う店内で、品物が棚から落ちないように積む。汚くなっていたら、きれいにする。そんな基本から、教えます。

 それから、言われた仕事をするだけではなく、スタッフ自身が、しっかり考えてもらいたい。

 どのように工夫すれば、損をしないか。どうやったらより売れるのか-。

 私の考えを押しつけているだけでは、だめなんです。ヒントを出して、考えてもらう。売り方も、総菜のメニューも同じです。

 時には、怒ることもあります。でも、基本的には自由に泳がせながら、良いアイデアが生まれる環境作りを心がけています。

 スタッフの仕事は、定期的に変えています。レジや総菜、豆腐、陳列といった、ずっと同じ部門の仕事ばかりやっていると、マンネリになってしまうからです。

 人間は得てして、自分の所が一番しんどいと思いがちです。でも、そうじゃない。自分の知っている仕事だけで、マッちゃんが回っているわけではない。

 いろんな仕事を経験することは、スタッフのためにもなると思います。

 みんなで店を支えている。そう気付いてもらえたら、うれしいですね。

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