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【話の肖像画】編集者・岸田一郎(2) ブーム仕掛ける方がおもしろい

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【話の肖像画】
編集者・岸田一郎(2) ブーム仕掛ける方がおもしろい

高度経済成長期に子供時代を過ごした 高度経済成長期に子供時代を過ごした

 でも、そうすると楽しくない。「ダサイ」とは言われないけれど、周囲からほめられないし、かっこよくない。「仕掛けられているな」というジレンマはありましたが、流行に踊らされた方が楽しい。それならブームを仕掛ける側に回ろう、とおぼろげながら思うようになりました。

 〈高校卒業後、東京の大学に進学。編集者だった義理の兄の影響もあり、出版社でフリーライターとしてアルバイトを始める〉

 義兄が東京の出版社で女性誌の編集をしていました。義兄から仕事の話を聞くうちに、編集に興味を持つようになった。高校生の頃からカメラにもはまっていたのですが、編集者なら撮影もできるし、いろいろなことに取り組める。ブームを仕掛ける側にもなれる。

 父親からは東京への進学は反対されました。「欲しい車を買ってやるから行くな」って。それを振り切って、上京しました。

 大学生活は楽しかった。授業が終わると友達とアメ横に行って、洋服を買っていました。出版社でアルバイトを始めて、ファッション誌や車雑誌などにライターとして記事を書くようになりました。原稿の出来で、伝わり方が違うのがおもしろかった。説得力があれば、読者の反応が大きい。

 不遜な言い方ですけれど、原稿がうまかったので結構稼げたんです。仕送りの3倍くらいは稼いでいました。そのまま、就職はせずに大学卒業後はフリーライターとして生きていくことになりました。(聞き手 油原聡子)

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