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【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(28)笑わせる者こそ尊い。人は元来、悪口を言う生き物だから

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【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(28)笑わせる者こそ尊い。人は元来、悪口を言う生き物だから

「千利休屋敷跡」で=堺市堺区(関厚夫撮影) 「千利休屋敷跡」で=堺市堺区(関厚夫撮影)

 「やっと利休の話になったかと思ったら『外交官・利休』だとか『商人・利休』だとか、脇道にそれる変化球ばかりじゃないか。お前も男なら正々堂々と直球勝負-『茶人・利休』を語れ!」

 お師匠(マキャベリ)様(さん)のお小言である。「だれのおかげで脇道にそれてばかりいるのですかねえ」という皮肉の言葉をのみこむ。あの利休の高弟、山上宗二(やまのうえ・そうじ)も書き残しているではないか。〈茶の湯者が朝な夕なに唱えるべき言葉は一に志、二に堪忍、三に器用(上品で優雅なさま)である〉と。

 堪忍堪忍、ならぬ堪忍するが堪忍-である。

                  

 〈客人としての心得は大方一座建立(おおかたいちざこんりゅう)(亭主=主催者と客が一体感を覚える充実した茶会となること)にある。これにはいろいろ密伝が多く、武野紹鴎(じょうおう)(利休の師)が初心者のために語り残している。ただし利休はこの教えを嫌っており、種々夜話の茶事のさい、珍しくその理由について次のように述べた。日常の付き合いがある間柄といえども、また新しい茶道具のお披露目や最も重要な口切りの茶事はもちろん、ふだんの茶事であっても、最初から最後まですべて一期(一生)に一度きりの参会のように亭主を注視し、畏敬すべし。またこのとき、公務の話や世間話などはいっさい無用である〉

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