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【クローズアップ科学】威力増す北朝鮮の弾道ミサイル 「即時発射」の固体燃料型を量産へ

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【クローズアップ科学】
威力増す北朝鮮の弾道ミサイル 「即時発射」の固体燃料型を量産へ

世界の脅威 世界の脅威

 北朝鮮が保有する弾道ミサイルの脅威が、かつてないほど高まっている。発射から10分で日本に届くとされ、迎撃できず大量破壊兵器を搭載していれば被害は甚大だ。5月には奇襲性が高い固体燃料型の量産が決まった。米国を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成も現実味を帯びている。(小野晋史)

宇宙空間から落下

 弾道ミサイルは、ロケットエンジンで上昇し、燃料が尽きると重力の作用で落下して地上目標を攻撃する。宇宙ロケットの速度を遅くして、宇宙船や人工衛星の代わりに通常兵器や核兵器などを搭載したイメージだ。

 軌道は石を投げたときのような放物線を描き、通常は高度100キロ以上の宇宙空間に達する。到達高度は射程が長いほど高く、ICBMは千キロを超える。発射から数分で燃料を使い切った後、弾頭部分が切り離されて大気圏に再突入する。

 ミサイルの誘導は、加速度や角度を測る搭載機器などで飛行状況を把握しながら、燃焼ガスを噴出するノズルの向きを目標に向けて調整する「慣性誘導」が一般的だ。

 燃料は固体と液体に大別され、軍事的に有利とされるのは固体だ。液体と比べ保管や取り扱いが容易なほか、事前に充填(じゅうてん)することで即時発射ができる。機体の構造も簡単だ。移動式発射台と呼ばれる車両や、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)として海中の潜水艦から発射すると、人工衛星による事前の察知は難しい。

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