産経ニュース

iPS細胞で肝臓形成の仕組み解明 横浜市大、再生医療用の立体臓器の品質向上へ

ライフ ライフ

記事詳細

更新


iPS細胞で肝臓形成の仕組み解明 横浜市大、再生医療用の立体臓器の品質向上へ

iPS細胞から作った肝臓の「種」。大きさは3ミリ程度=2013年7月3日、横浜市金沢区の横浜市立大 iPS細胞から作った肝臓の「種」。大きさは3ミリ程度=2013年7月3日、横浜市金沢区の横浜市立大

 人の肝臓が形成される詳しい仕組みを横浜市立大の研究チームが人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って解明した。細胞同士がシグナルをやり取りすることで必要な遺伝子が働き、肝臓ができる。再生医療に使う移植用の立体臓器の高品質化につながる成果という。英科学誌ネイチャー電子版に15日、論文が掲載された。

 研究チームは、iPS細胞から肝細胞に分化する手前の前駆細胞を作製。細胞同士をつなぐ間葉系細胞、血管になる血管内皮細胞を混合して培養し、肝臓の基になる直径数ミリの立体的なミニ肝臓を作った。

 ミニ肝臓から採取した細胞や、その材料となったものなど計約2千個の細胞について、細胞ごとに働いている約1万個の遺伝子をビッグデータ技術を利用して解析した。

 その結果、それぞれの細胞の間で血管の形成や立体構造の構築を促す活性化シグナルが相互にやり取りされ、必要な遺伝子が働いていることを突き止めた。

 活性化シグナルの働きを抑えるとミニ肝臓の成熟が阻害されたことから、シグナルがミニ肝臓の形成に重要な役割を担っていると判断した。遺伝子を解析すれば、ミニ肝臓の品質を評価できるようになる。

続きを読む

このニュースの写真

  • iPS細胞で肝臓形成の仕組み解明 横浜市大、再生医療用の立体臓器の品質向上へ

「ライフ」のランキング