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【解答乱麻】教育の本質を見失わないか気がかりだ 教師の長時間労働解消を 教育評論家・石井昌浩

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【解答乱麻】
教育の本質を見失わないか気がかりだ 教師の長時間労働解消を 教育評論家・石井昌浩

 「教員は多忙を極めている状況であり、十分な教材研究、授業改善等を行い、子供たちとしっかり向き合う時間が確保できていない状況にある」

 わが国の教育行政について責任を持つ立場の文科省が、教師が本来の職務である教材研究や授業改善を行えず、子供と向き合う時間が確保できていないことを公式に認めたのである。

 では、多忙を極めている教師の長時間労働を解消するために何ができるのか。長時間労働をもたらしている原因を一つ一つ検討し、具体的な改善に着手しなければ「百年河清を待つ」ことになってしまうだろう。

 結論めいた言い方をすれば、世間では、教師の長時間労働について疑問と感じながらも「意欲的に働く教師が多い」「教職給与特別法により4%の教職調整額が支給されている」「民間はもっと厳しい所が多い」などの理由から長時間労働を問題視する機運が薄かったといえる。

 法律では「教育職員については原則として時間外勤務は命じないものとする」と定め、修学旅行の行事や非常災害などの場合に限り例外的に時間外勤務を命じることができるとしている。だが実際には必要に迫られ時間外勤務は常態化している。これは命令に基づかない教師の「自発的行為」とされてきた。

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