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【原発最前線】衝撃的被曝で「ずさん」続々 核物質26年放置 除染不十分 汚染室内に3時間…

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【原発最前線】
衝撃的被曝で「ずさん」続々 核物質26年放置 除染不十分 汚染室内に3時間…

核燃料物質を包んだ内部の袋が破裂し、作業員が被曝した金属製貯蔵容器(原子力機構提供) 核燃料物質を包んだ内部の袋が破裂し、作業員が被曝した金属製貯蔵容器(原子力機構提供)

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の被曝(ひばく)事故で、数々の「ずさん」が露呈している。当初発表された「2万2000ベクレルの体内被曝」という衝撃的な数値は、体表面の放射性物質も検出していた可能性があり、信用性が消失。事故想定の甘さから、作業員を退出させる準備に手間取ったことも分かった。高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉などに続き、機構への信頼が揺らぐ事態が続いている。(社会部編集委員 鵜野光博)

「シュー」空気が漏れる音 

 6月6日午前11時15分ごろ、同センター燃料研究棟の108号室で事故は起きた。

 20~50代の作業員5人が取り組んだのは、核燃料物質が収納された貯蔵容器の点検。直径10センチ程度の茶筒のような形だ。機構が原子力規制委員会と文部科学省に行った説明を総合すると、蓋を閉じていた6本のボルトのうち、4本を取り外すと、「シュー」という空気が漏れるような音がして、蓋が少し持ち上がった。作業員はここで放射性物質の飛散を懸念し、周辺の一部を拭き取って調べたが、問題はなかったという。さらに残り2本のボルトを蓋を抑えながら取り外したところ、容器の中で核燃料物質を包んでいた2重のビニール袋が破裂。ボルトを外した50代の作業員は「おなかに風圧を感じた」という。

 機構が9日夜に公表した現場の写真には、部屋の中に点々と落ちている黒い物質が写っており、容器から飛び出したプルトニウムかウランの酸化物の可能性があるという。部屋は広範囲に汚染され、「フード」と呼ばれる貯蔵容器を開封した設備の近くでは、法令上の立ち入り制限値の約14倍となる1平方センチ当たり最大55ベクレルが検出された。

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